ニホンマムシ(マムシ)

(2015年9月5日・豊川市足山田地区)

毒蛇として怖れられているが、普段は大人しいヘビと言われる。ただ秋口に愛犬を散歩させていた時には産卵を控えていたのか、飛びかかる仕草を何度もしながら道路を横切って行ったことがある。

背中の銭形模様はアオダイショウの幼蛇に似ている。本種は紋が左右でずれているように見えるのが特徴。アオダイショウやシマヘビ、ヤマカガシに比べて市内で見かけることはさほど多くない。

目の少し先、黒い過眼線の境目すぐ下に小さな乳白色の半透明な器官がある。ピット器官と呼ばれる感覚器で赤外線を感知し温度差により獲物を感知すると言われている。よく似たアオダイショウ(の幼蛇)にはこの部分が無い。

頭が三角になるヘビは市内に他にもいるがマムシはその中でも後頭部が特に平べったい。

偶然に下顎がネットに引っかかり牙が確認し易くなった。